自民党で選挙と議員をやりました

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 選挙に立候補する予定も見込みもないわけですが、訳あって自民党から立候補して戦う市議会選挙とはどういうものなのか、知る必要があったので購入。まあ、いろいろあるのです。

 さて、著者である山内和彦さんは自民党の公認候補として川崎市議会議員の補欠選挙に立候補し、見事当選を果たし1年半の任期を全うした人です(通常は4年任期ですが任期2年半が経って行われた補欠選挙のため残り1年半の任期)。ご本人は川崎市に縁もゆかりもない。すべては一本の電話から始まった。立候補する気はないか。電話の相手の質問に即答し、立候補することに。そのフットワークの軽さが素晴らしいですね。人生、どういう転機が訪れるかわかったもんじゃありません。転がり込んんだチャンスはつかまないといけませんね。

 私が知りたかったのは自民党という大きな看板はいかに選挙に有利なのか、また市議会戦という地域に密着した選挙の裏側がどうなっているのかの2点。

 いやはや、自民党から公認をもらうことは選挙に大変有利であることがよくわかります。後援会しかり、選挙応援しかり。名高い名士のバックアップと党員による人海戦術。そこには海のものとも、山のものとも、何処の馬の骨でも選挙を善戦できるノウハウがパッケージで存在しているわけです。選挙は票を集めた人が勝つシステムなので、支持者が多い母体で戦うことは、すなわち勝利への近道だと思わざるを得ない。その分、しがらみも多いわけですがそこはトレードオフ

 気になる懐事情ですが、自民党の公認を得て立候補するからには簡素な選挙戦は許されないので、そこは格式高く由緒ある戦いをするために相応しい額を立候補者本人が用意しなければなりません。山内さんの場合、収支報告書に記載した金額が330万円。収支報告書に載らない引越費用や選挙期間外での活動費も掛かっているわけで、当選するために相当な金額がかかっています。無所属で立候補して選挙内容を簡素にすればもっと安くできますが、勝つために金に糸目をつけてはいられない。ほんと、選挙に「かばん」は必要ですね。

 読後、私が住んで市や近隣の市議会選挙の結果を確認したところ、約8割の人が当選していることがわかりました。立候補者が少ないのか、市議会戦とはもともとそういう倍率を想定した選挙なのかわかりませんが、正直当選しやすい選挙なんだなというのが感想。選挙プランがあり、戦術と興味を持っていただくアクションをしっかりと行えば当選できそうな気がする。ただし、政党別に立候補者を見ていくと、落選している人のほとんどが新人無所属。政党公認、現役市議という2枚の看板の強みが当選リストから見て取れます。とはいうものの、戦略さえあれば、勝てる戦いのように思えて仕方ない。さてさて、どうなることやら。まあ、立候補しないけどね、僕は。そういう仕事が向いていない人なんで。はい。