投資家が「お金」よりも大切にしていること

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投資信託の界隈では有名な「ひふみ投信」を運用、販売しているレオス・キャピタルワークス(株)の創業者であり、代表取締役である藤野英人さんが書かれた本書。

普通に生活をしている中では、出会うことがなく、謎に包まれている職業のひとつである「投資家」がお金についてどう考え、どう向き合っているのかをこの本では説明している。

そもそも、「お金」について学校で何かを教えてもらったことがない。私はお金の使い道は二つしかないと思っていた。
物を買うこと、そして貯金することだ。
ところが、大人になってからどうやら「運用」という方法らしいと知る。株式、債券、不動産、為替という言葉(そういえば、就職活動のときになぜか先物取引を扱う会社からよく説明会の案内が来ていたがあれはなんだったのだろう)。

日本人はお金儲けを悪とみなしており、お金は得るものではなく、貰うものという感覚があるのではないだろうか。
汗水かいて働けばお天道様がちゃんとお金をあたえてくれるとでも。
また、終身雇用と年功序列の雇用形態がお金のことを考えるきっかけを奪っているのではないか。
波風立てずにそつなくすることでそこそこのお金が毎月自動的に入ってくるものだと錯覚しているのではなかろうか。

本書ではなんでも国にしてもらおうと考える日本人の考え方についてもそれどうやねんと指摘している。
年金が少なくて生活が苦しいと言うなら、そうならないように若い時分から準備をしておくべきだ。
生活が困窮するに至る過程は人それぞれだけど、ただただ国がなんとかしてくれると考えて何の手立ても打ってこなかった高齢者が多数いることは事実。
農耕民族である日本人なら、種をまき収穫をすることをなぜ自分の人生に置き換えて考えなかったのか。いつまでも同じ自分でいられることはないのだから、10年20年先を見据えて今何をすべきかを考えることができるはずなのだが。

金持ちに対する恨み、妬み、ひがみ、そねみ、つらみ。金持ちは批判の対象である。なんせ日本ではイメージが悪い。
ちなみに本書でも説明があるように、バットマンやアイアンマンは金持ちである。そんな金持ちヒーローが生まれない国が日本。正義の味方は決まって公務員という不思議な設定。
お金を持っていない人の方が正しいことをする誤解。

投資というと、損をするイメージ。昔はテレビドラマでよくやっていた。先物取引の営業の電話がかかってきて、あれよあれよと先物で大豆を買わされて大損する人だ(たしか伊東四朗が騙される役だった)。楽して増やそうとするからバチが当たるんだと。

なんだか、足の引っ張り合いで、貧しい生活がよしとされているようにも思える。

僕はお金が欲しい。
お金を得るために今できることをやる。

というかんじ。